若輩者、人生を考えるの巻
ブログなどというものを運営するのは私にとって大変に久しぶりのことである。
オタクを拗らせアニメ、漫画、ゲームに没頭し、その情熱を絵描きに向け、その成果を展示する場としてのブログ、ひいてはホームページを開設、ときどき更新、たびたび放置した中学生の頃。
もうその頃から随分時が経ってしまった。
あの頃私の身体に満ち満ちていた情熱や行動力、好奇心はどうあがいてももう取り戻すことはできないように思う。
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さて、あまりにもベタな発想ではあるが、自分はあの頃思い描いていた「未来の私」に近づけているのだろうかと考えてみる。
さて、中学時代の私の夢は「イラストレーターになること」であった。
今の私?
日本の大学に1年でギブアップし、遠い異国の地で再び大学を目指している。
ちなみに美術専攻志望というわけでもない。
中学時代の私はまた、「イラストレーターが駄目なら、保険として難関大学の大学生をやりながら同人誌を出そう」と思っていた。
私はとある名のある高校になんとか入りはしたが、志望大学には現役のころは届かず、浪人では、成績を大幅に伸ばしつつも2次試験で失敗した。そして第2希望の大学に進学した。その失敗を引きずり、それから目を逸らす為に入部したと言って過言でない体育会系の部活でも周りとうまく行かず、常に鬱々としていた。
もちろんその生活の中で同人誌を描く暇などなかった。そもそも長い受験勉強の中でアニメや漫画、ゲームへの情熱は息絶えてしまった。
結論から言ってしまえば、今の私の人生は、私が過去に思い描いていたものとは大きく違っている。
意味不明なくらい違っている。そもそも自分は少なくともマトモに大学くらいは卒業できるものと思い込んでいた。アニメへの情熱も永遠のものだと思っていた。
大学2年の春に思いつきで海外留学し、その国での生活に馴染み、様々な国からの留学生の友達と仲良くしていることなど、昔の自分からすれば、完全に想定外のことであろうと思う。
だけれど、今の自分はそんな自分であり、私は今の自分が案外嫌いではない。
受験に成功し、希望通りの大学でキャンパスライフを謳歌している者。受験に成功したが、大学生活が期待通りのものと異なりストレスを溜めている者。受験に失敗した挫折経験をまだ克服できていない者もいれば、その失敗をさして気に留めず楽しく大学生をやっている者もいる。
人生、恐らく思い通りにならないことのほうが多い。思い通りに行ってもそのことが未来の幸せを保証するとも限らない。
重要なのは恐らく、現在のありのまま自分を受け止め、その中で幸せを見つけていくことなのではないか。
人生経験の浅い若輩者としては、そんなことを考えつつ、目の前に広がる、未来という闇の中を手探りしながら歩いていくことしかできない今日この頃である。
あらゆる挫折経験を乗り越えられない者の未来に幸あらんことを。